| 店長的日常-Hiro's Dairy Life- No.4 |
| 題目;人の趣味は放っておこう、と私的アナログ情報整理術 今でも用がなくとも本屋に寄ってしまう。 バイクを移動手段としていないのは寒いからでも、雨の日がしんどいからでもなくて、 気軽に本屋に立ち寄れなくなるからかもしれない(注;東京だと郊外の大きな本屋って少ないからさ)。 学校帰りは必ず近所の本屋にいた。 小・中学生のころの愛読書は新書版のブルーバックスで、今でもそのシリーズはあると思うけど 物理や数学、天文学関係の著書は片っ端から読み漁っていた。 本屋でもこの本の置いてある一角は人が少ない。 平易な文章で難解な事象を解説したこのシリーズは専門知識なしに子供でも読めるわけだ。 この頃、アインシュタインに憧れて小学校の卒業文集には天文物理学者になりたいなどと書いている。 もちろん内容を理解できているかどうかは別のはなしで、数年後の大学受験で物理がだめで 建築科を受験できなかったからあまり役には立たなかったようだ。 ただ、子供の頃に読んだ本の'どうでもよい'知識はずっと残っている。 オーディオの理論と電気の知識、カメラの光学や時計の機構の知識はそのころのものだし、 自転車のパーツの'余計な'知識は親に勉強のエサに、買ってやると云われて'研究'した成果だ。 もっともその当時の流行りしか知らないし、今になって役立っているとも云えない (モノはクラシックになってしまっているからね)。 そして嗜好の元はいつもそこにあるから、情報としてはあまり現実的ではない。 リモコンの使えない、暖まるまで音の出ないQUADクオードのアンプは中の配線の色が気に入ったから (でも音は良いよ)、CONTAXコンタックスTはツァイスのレンズの良さで手に入れたから、 ちっともオールラウンドでなく家族の評判はよくない(AFオートフォーカスでないのが良いんだけど)。 後年新たな知識を重ねてもベースは最初にインプットされた情報にある。 誰でも何らかのきっかけで自分のモノと箇所にこだわっているはずだから、 好き嫌いはともかく善し悪しの判断に中立でいられるはずがない。 De gustibus et coloribus non disputandum 趣味は論ずべからず、各自好むところに従え、とか There is no accounting for tastes. 趣味は説明の仕様がない、なんて昔から云われるように 人のことは放っておかないといけないし、自分のモノが一番だと思っていても、 口に出して言ってはいけない。 人間関係を円滑に保つためには、何人にも大らかであるべしと思う今日この頃である。 バイクの話はほかのページでも書いているから、今日は本というか雑誌の話。 本が好きだったのは先に書いたけれど、ある時期雑誌はもちろん、 洋書の画集や写真集を興味のあるものは何でも手に入れていた。 役に立つとかでなく、本に山積みされた部屋が心地よかったからかもしれない。 実際仕事に忙しくてのんびり眺めている時間はなかったのだけど…。 今の住まいはマンションだからモノの収納には苦労する。 私の部屋の納戸の4帖の半分は書籍類だ。 昔の本は実家の倉庫(離れの6帖プレハブ小屋)に送ってしまったからいいけれど、 雑誌や本は毎月確実に増殖していった。 クラブの会報誌や年間購読している雑誌はどんどん送られてきてたまる一方だ。 あるとき雑誌の中味の全てが必要でないことに気付き(きっかけは棚が本の重さで落ちたから)、 それからほとんどの雑誌は必要なページを切り取ってファイリングすることにした。 残りはさっさと破棄したり人にあげてしまえば場所を取らなくて済む。 悲しいかな、もったいないのはスペースの方だ。 決して収集癖がないとは云えないけれど、現実を目の前にしていらないものが見えてきた (実際、納戸にはバイクが1台鎮座しているし、パーツのストックもある)。 新刊の雑誌は本屋で頁をめくって必要な号だけ買うようになり、 バイク雑誌に限っては、申し分けないけど日本の雑誌記事は情報にならないのでほとんど買わない。 かくして今では項目毎に分けられた2〜300ページのクリアファイル十数冊と、 例外の創刊号から購読している伊旧車雑誌、画集・写真集の残骸やデザイン、パソコン関連の本が 書棚に並んでいる(バイク関連の洋書類は90mm幅のキッチンストッカーに収まっている、これはオススメの収納箱で扉に付いているビン物を入れる棚が小ぶりなサイズの書籍にピッタリだ)。 あ、同居人のインテリアや料理、靴の本もある。 結構なボリュームではあるが、急激な増殖は食い止めている。 資料としての書籍といっても必要なページをスキャニングしてデータ化してしまえば 元本はいらなくなるだろう(その作業が大変なんだけど、それは不可欠…そんなに量はないか)。 全てデータ化してパソコンに放り込んでしまえばもっと身軽に生活できそうなものである。(つづく) 2000.3 |